育毛剤は、頭皮の中のどの場所まで浸透すれば効果が発揮されるのでしょうか?
これについては、髪の毛が生える仕組みと関係しています。
人間の髪の毛は、皮膚の表面にでている毛幹の部分と、皮膚の内部の毛根の部分に分けることができます。育毛を考える場合には、毛根部分が重要です。
毛根の根本の部分が毛球で、その真ん中にあるのが毛乳頭です。
髪の毛が生えるためには、毛乳頭に栄養が吸収されて、毛球とその中の毛母細胞に運ばれて、さらに細胞分裂が繰り返し起こることが必要です。
このようにして毛髪の基礎が作られたら、それがだんだんと上がってきて髪の毛が生えてくるのです。
そこで、育毛剤は、この毛乳頭や毛球の部分にまで到達する必要があります。
これらは、真皮の部分に存在します。

到着してから育毛剤はどういう働きをしている?

次に、育毛剤が毛球や毛乳頭に到達したあと、どのような働きをしているのかを調べてみました。
育毛剤にはいくつかの働きがあるようですが、大きく分けると、以下のようになります。
まずは、血行を促進することです。毛根の血管を広げて血行をよくします。すると、栄養分が行き渡りやすくなって、発毛や育毛が促進されます。
次に、育毛剤は栄養を与えます。髪が生えて成長するためには、栄養が必要なところ、育毛剤は毛根へ栄養を与えてくれるので、発毛や育毛の効果が期待できます。
さらに、髪の毛を保湿する効果もあります。このことによって、乾燥したフケが毛穴に詰まってしまうおそれがなくなりますし、頭皮の炎症を抑えたり、傷んだ頭皮を修復したりする効果もあります。
毛根部分に溜まってしまった余分な皮脂を除去して、毛穴の詰まりを解消する効果もあります。このことで、髪の毛が外に向かって生えやすくなります。
男性ホルモンの分泌を抑える働きをするものもあります。
これらの働きは全ての育毛剤で同じかといえばそうではありません。ネット通販されている代表的な育毛剤の2つの例を紹介しましょう。

チャップアップ

合計83種類の成分が含まれているという驚異的な成分数の育毛剤。では、どのような働きをしているのかというと、栄養を与えることはもちろん、保湿、炎症を抑える効果がある成分が配合されています。
特に栄養については、天然果実や漢方成分が配合されていることで、多種多様な成分を吸収することができます。ただし、傷んだ頭皮の修復や男性ホルモンの分泌を抑えるまでの働きはありません。

ポリピュア

こちらの育毛剤は、少々変わっています。合計10種類の成分と、チャップアップに比べると少ない成分数ですが、その中の一つ、バイオポリリン酸という酵母成分が、毛乳頭に届いて発毛命令を促すということが書かれていました。ポリピュアの公式サイトでは、ここまでのことしか書かれておらず、メカニズムがよくわからなかったので、もう少し詳細に調べてみたところ、ポリピュアの愛用者のページ

「バイオポリリン酸がFGFという発毛を促すタンパク質を毛乳頭に送り届け、それを維持させることによって髪が生える」

ということが書かれています。これは単なる栄養成分というわけではなく、髪の毛を発毛させるための遺伝子レベルの作用といったらいいのでしょうか?これはバイオポリリン酸特有の働きなのだそうです。その代わり、ポリピュアには保湿、炎症を抑える成分は一応配合されていますが、栄養という面では、あまり入っていないと言わざるをえないでしょう。まさにアプローチ方法がかなり限定的な育毛剤といえそうです。

以上のようなことから例を見ても、育毛剤という広い視野で見たら、様々な働きをしていますが、個々のブランドを見ると、それがごく一部であったり、ほぼ全ての働きをカバーしているなど、かなり格差があるようです。それぞれの特性や働きを見極めて育毛剤を選ぶことが大事だということがわかりました。